カオスな箱庭~めきガーデン~

なんかいろいろ紹介するよ。名前は適当。

「セカイ系」と呼ばれるジャンルの話。

今回は、「セカイ系」と呼ばれている物語のジャンルについて話していきたいと思います。というのも、セカイ系はなかなかに複雑でありながら、その終わり方や構成には一種のカタルシスを感じることができて、アニメとかラノベの中では読み物としてかなり優秀で、なおかつ考え方を変えてくれる、深くて難しく考えさせられるジャンルからだよ。

個人的には青春群像劇と同じくらい好きなジャンルだったりします。

 

まず、セカイ系というジャンルとは何かについて話していこうか。

セカイ系には明確な定義付けがされていない。流れとしては、壊れゆくセカイの中で人々が抗い、試行錯誤し、絶望し、それでもなお家族や恋人のために生きていく姿を描いた物語のこと。

有名なものとしては、エヴァだね。

最終兵器彼女とかもそうなんだけど、分かる人いるのかな・・・

最近だと、すかすかもセカイ系にあたるよ。

まぁ、作品を挙げればなんとなくでどんなものか想像してもらえるかな。

 

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で、そのセカイ系がなんだって話なんだけど、これは生命倫理とか人間の愚かさ、儚さを感じることができる他に、自分にとっての「最後の選択」を考えてみるいい機会となるんじゃないかなーと思ってるわけだよ。

例えば、「明日隕石が落ちてみんな死ぬとしたら、あなたはなにをしますか?」って聞かれたら、「好きなものを好きなだけ食べる」とか「お世話になった人に感謝の気持ちを伝える」とか色々あるじゃん。

じゃあ、「変わらないと思っていた日常が少しずつ争いと異変に苛まれ、漠然と世界の終わりが近づいてきた時、誰もそれを明言しない時、あなたは世界が終わるまでになにをしますか?」って聞かれたら、誰一人としてはっきりと回答できないと思う。

「現実味がないから」とか理由をつけてさ。

たぶん本当に世界が終わるときは漠然と終わっていくだろうから、一番現実味はあるだろうに。

 

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エヴァとかすかすかを見ている人はわかると思うけど、外来生物が攻めてこようとも別に一瞬で世界が終わるわけじゃない。

人々は抵抗する。

荒廃したセカイで、それでもなお「日常」を作ろうと、「平穏」を感じようとする。

そして、大切な人を失う。

敵が外来生物であるとは限らない。同じ人間である可能性のほうがよっぽど高い。

昨日の友人は明日の戦争の相手かもしれない。

で、人間は核とか使って敵を滅ぼす兵器で人間を滅ぼしていく。

こんな世界で、あなたはどうする?

生きてく?それとも全てを見限って死ぬ?

 

 

 

・・・ここまで読んで、もしかしたら色々考えたり思い出したりしたと思う。後悔とか、感謝とか。

当たり前が当たり前であることの愛おしさとか。

これが、セカイ系によって感じられる一種のカタルシスだと私は思ってる。

 

日常系みたいに幸せ一杯ってわけじゃない。

アクション系みたいに困難と幸せな結末が入り混じっているわけでもない。

ただひとつわかるのは、ハッピーエンドを迎えたとしてもそれは「主人公を基軸としたキャラクターたちにとっての」ハッピーエンドであって、世界やその他の人間にとっては高確率でバッドエンドになるってことくらい。

救われないけどおもしろい。

これがセカイ系の魅力だよね。

だからこそ、読み進めるのが楽しみであり怖くもあるんだけど。

 

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なんかね、めっちゃ語りたくはあるんだけど、難しいのよ。

宗教とか哲学とか神話とか絡めたらもっと語れるのかもだけどねぇ・・・

そんなに知らんし・・・

 

まぁとりあえず、なんでもいいからセカイ系の作品見てみてよ。

最終兵器彼女おすすめ。

あ、原作のほうね。アニメの評判はわからんし見てないから。

あと、すかすかも見て。正式名称は「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」だよ。

クトリかわいいよクトリ。

 

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なんか哲学知識とかがないために曖昧な部分は多いけど、このくらいにしとこうかね。

あまり長々と書いてもグダりそうだしw

 

今回はこの辺で。

これを機にセカイ系にちょっとでも興味を持ってくれたら嬉しいな。